Kaz S. Matamura

about Life of Squid, Chicken Y Squicken

あらあら、最後にこのブログを書いたのはもう2ヶ月前になってしまいました。
THANKSGIVING 感謝祭はハニーの家族とすごすためにベイカーズフィールド(LAから2時間ほど北へドライブ) ですごし、12月のホリデーシーズンはこのフェスティバルに費やしました。

まず、 投稿されてきた300本ほどの10分劇から14作選択、11月1日に発表。

そして14人の監督を選び 12月中旬あたりから 配役、そしてリハーサルを始めます。 しかし 今年は監督を選ぶのにてんてこ舞い。結局私が4作監督するはめになってしまいました。

それぞれ第一週はグループAと第二週はBと7作づつ2グループに分け、各グループからお客さんの人気の高かった3作をえらび 最終日に BEST OFとして 1等賞を競う コンテストとなっています。 幸い、私の監督した4作中3作が選ばれたので 最終日は出演中の役者をこき使うことができ、むははは!と楽チンでした。

ほとんどの公演は完売、立ち見オンリーとなり このご時世に来てくださったお客様に感謝、感謝。 フェスティバルにかかわってくださった60人の皆様、監督、役者、技術者は ヴォランティア、ただでご協力。ありがたい!!!

でも、やはり豆吉を中心に メンバーにおんぶとだっこ、暖かくサポートしていただきました。
演劇は本当に1人ではできないアートフォームですね!

今年もわがままな私をよろしく!!!

ありがと会製作”耳なし芳一”、2日間夜の11時30分公演、無事に終了しました。 四谷怪談ではないので呪われる心配はないと思いつつ 一応 キャストとスタッフは リトル東京の高野山まで 御祓いに1週間前にいっています (豆と私はセドナのため欠席)。”平家ののろいがあるんだよ” と脅されたりしましたが 私にしては、アメリカで対戦話を伝える機会があって お化けもよろこぶんじゃないかなー、と思います。 忘れられてしまう、というのが人間にとって怖いことでもあるんですよね。
アメリカで時代物をやるというのも難しいもので、オーセンティックでありつつ エンターティニングでなければいけません。 字幕があるので、あんまり動きすぎ忙しい舞台にしてしまうと お客様が字幕を読んでいる間に見せ場を逃してしまうということもありがち。 幸い日本人は動作が優雅なので それを生かし ゆったりと流れるような作品になりました。
リハーサルは12回くらいでしたでしょうか。 寺男のヤス君とまきチャンは 衣装稽古から参加。 でも チームワークの土台があると本当にやり易い。 劇団があってよかった、とおもいます。 これが一発劇だったら 最低でも 3ヶ月は必要だったでしょう。
母と母の友達のマツダタカトさんに書いていただいた脚本は (1日で書いたらしいです)、実はこれまたギリチョンまで 英訳する時間がなく 本番二日前に豆吉に字幕製作の為に渡しました。  わるい監督だねー。 ごめんね豆吉!
ちなみに琵琶は マイハニーに造ってもらいました。 これまた詳細は後ほど。
みんな手作りなので 怖いけど暖かい作品。 また公演したいですね。
またまた成功。万歳だ。

よく近頃、本当に日本人でよかったなと思うことがあります。 先週末、急用でアリゾナのセドナに豆吉と出張に行かなければいけませんでした。 土曜の昼間の便で出発、日曜の夜LAに戻るという30時間弱の外出とはいっても、今は 今週オープンの”耳なしほういち”のヘル・ウィークです。 Hell Week(地獄の週) というのは オープング日の1週間前の7日間をさし、睡眠不足と忍耐力のテスト、また マーフィーの法則の実験週です。感情表現の激しいアメリカ人は よく泣いたり、怒鳴ったり、モノを投げたり、どんなぶりっ子役者でも本性が出てくる面白い週でもあります。 ベテランのプロデューサーは自ら”神隠し”にあい、スタッフの前から消える週としても知られますが 私のような下っ端の現場プロデューサーは小道具から照明のことでてんてこ舞いになっています。

とはいっても 急な仕事が入ってしまったら仕方がない。 金曜の夜中、リハーサルをすまし (これまた別の1人芝居の監督)飛行機の予約をとった後、AKIRA君に連絡。 ”明日土曜の怪談御祓いには参加できませんが セドナで悪いモンは はらってきます”と伝え、真夜中に小さなお子チャマもちの MIEママ宅に 御祓いの際に必要な書類とできたてのチラシを配達(申し訳ない!!!)。準備万端と いました。

しかし、次の日土曜、メンバーのザトキンから、”オフィースの鍵はどこですかー”と電話がきて、ガガガガ-ン。 みんな 御祓いの後やる気満々、稽古兼コスチューム作りに突入。 メンバー全員 ”ススンデ” 夜遅くまで励んでいたのです!!!

またもう1つのアメリカ人でまとめた ニューローズ劇団のメンバーとは大違い。彼らは こちらから”君たち、ちゃんと時間通りにきてね、”といちいち連絡しても遅れる。

いやー、言わなくてもわかる日本人って凄いですね。やっぱり努力家の国民。これからはこの長点をみんなに見せびらかして ”影の努力を表に出してクールなものにする”ことに努めたいですね。 ハードワークって本当に気持ち良い。生きがいは自分にチャレンジしてリミットを伸ばし、新しい自分を見つけ続けることにあると思います。

ちなみに セドナでは天気にも恵まれとてもいい出張でした。早く ARIGATO会強化合宿を行いたいですね。
SOLO CLASS 生徒のロザンナをリーダーに 私どもの非営利団体 FIRE ROSEより LA初 中近東アーチストフェスティバルを昨日日曜日に行いました。 この企画がニューローズアンサンブルから提案, GOサインが出たのはたった1ヶ月まえ。 ギリチョンの企画の割りにお客様に恵まれ ”これはいいぞ!”と豆吉と私は結構 エキサイトしています。  来年はもっと大きな会場でできるといいな、 などまた余計な欲が出てしまっています。
 唯一 男性で出演予定だったドラマーのグループは ドタキャンになり、出演してくれた方々は全て女性のアーチスト。 プロデュースしたのが全て女性軍だったので 男尊女卑のまだ根強い中近東の男性にとって抵抗感があったのではないでしょうか。 来年から 中近東女性アーチストフェスティバルと変更します。 
また 興味深かったのは FIRE ROSEからのボランティアは全て男性でした。 グレック、アンドー君、ロン、お疲れ様でした!!!